■【コラム】女性に多い「隠れ」鉄不足は疲れやすさだけじゃない?実は痩せにくさにも関係することが
2026.08.24(月)
「しっかり寝ているのに疲れが取れない」
「以前より体がだるく、運動する気になれない」
「食事や運動を頑張っているのに、なかなか痩せない」
そんな女性は、もしかすると鉄不足が隠れているかもしれません。
鉄不足というと「貧血」をイメージする方が多いと思いますが、実は血液検査で明らかな貧血になる前から、体内の鉄が不足しているケースがあります。
いわゆる「隠れ鉄不足」と呼ばれる状態です。
■鉄は「酸素を運ぶ」ために必要
鉄は、赤血球に含まれるヘモグロビンを作るために欠かせない栄養素です。
ヘモグロビンは、肺から取り込んだ酸素を全身へ運ぶ重要な役割を担っています。
鉄が不足すると、体が酸素を効率よく利用しにくくなり、
・疲れやすい
・息切れしやすい
・体がだるい
・集中しにくい
・運動するとすぐ疲れる
などの症状につながることがあります。
特に女性は、月経によって鉄を失うため、鉄不足になりやすい傾向があります。
■では、なぜ「痩せにくさ」と関係するの?
ここは少し注意が必要です。
鉄不足=直接太る、鉄を補えば必ず痩せる、という単純な話ではありません。
しかし、鉄不足によって疲れやすくなると、日常の活動量や運動量が減ってしまうことがあります。
「今日は疲れているから運動はやめておこう」
「階段ではなくエレベーターにしよう」
「仕事が終わったらすぐ座りたい」
こうした小さな変化が積み重なると、1日の消費エネルギーが少なくなる可能性があります。
さらに、疲労感が強い状態では、ダイエットのための運動を継続すること自体が難しくなります。
つまり、鉄不足そのものが脂肪を増やすというより、「疲れて動けない」という状態が、結果的に痩せにくい生活につながる可能性があると考えると分かりやすいでしょう。
そして専門的な話ですが、鉄は体脂肪の代謝に欠かせない役割を果たす為、鉄不足は脂肪減少の妨げになります。
■「食べないダイエット」には要注意
痩せたいからといって、食事量を極端に減らしていませんか?
食事を減らしすぎると、エネルギーだけでなく、鉄やたんぱく質など体に必要な栄養素まで不足してしまうことがあります。
特に、肉や魚などを避ける食生活では、鉄の摂取量が少なくなる場合があります。
鉄を含む食品には、赤身の肉、レバー、魚介類、大豆製品、卵、ほうれん草などがあります。
ただし、食品に含まれる鉄には種類があり、吸収率も異なります。
「とにかく鉄をたくさん食べればいい」と考えるのではなく、バランスの良い食事を基本にすることが大切です。
■疲れやすい人は、一度チェックしてみよう
「最近ずっと疲れている」
「運動するとすぐ息が上がる」
「ダイエットをしているけれど、体調もいまひとつ」
そんな場合は、単純に「運動不足だから」と決めつけないことも大切です。
月経量が多い方や、食事制限をしている方などは、鉄不足の可能性について医療機関に相談してみるのも一つの方法です。
鉄の状態は、血液検査などで確認できます。
サプリメントを自己判断で大量に摂取するのではなく、必要に応じて医師や管理栄養士などに相談しましょう。
■痩せるためにも、まず「元気に動ける体」を
ダイエットというと、「食事を減らす」「運動量を増やす」ということに目が向きがちです。
でも、本当に大切なのは、毎日元気に動ける体をつくること。
鉄をはじめ、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、必要な栄養素をしっかり摂りながら、無理のない運動を続けていきましょう。
「頑張っているのに痩せない」と感じたときこそ、さらに食事を減らすのではなく、自分の体に必要な栄養が足りているかを一度見直してみてください。
痩せることだけを考えるのではなく、まずは「疲れにくく、動ける体」を目指す。
それが、結果的に健康的な体づくりへの近道になるかもしれません。




